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【ネパール】13日目

今日も、一昨日に引き続き、2グループに分かれ小学生に向けて授業を行いました。私たちが学校に到着すると、たくさんの子どもたちが、すぐに駆け寄ってきてくれ、授業前に一緒に遊んだり、お話したりして、コミュニケーションを取りました。

 

そして授業では、前半に「子どもの貧困」に関する4つのアンケートの実施し、後半に日本文化紹介として「折り紙」を子どもたちと一緒に制作しました。

 

アンケート調査では、

①今の生活に満足しているか?

②もっとより良い学校に通いたいか?

③自由な時間はあるか?

④将来の夢は何か?

の四つの質問をしました。

 

私は、発展途上国に対してのイメージとして、生活の不便さから、子供たちは生活に何らかの不安を抱いていると思い込んでいました。しかし、アンケートの集計結果から、質問に対して肯定的な回答が多く、今ある生活を楽しんでいることが伝わり、驚きました。

 

後半の日本文化紹介では、折り紙が配られると、子どもたちは鮮やかな紙に興味津々でした。初めて手に取る折り紙を、隣の子と、協力しながら作品を完成させていく姿がみらて嬉しかったです。折り紙が完成すると、満面の笑みを浮かべながら、周りの子たちと見せ合いっこをしたり、「もう一つ作りたい」と言ってきたりしていてとても可愛らしかったです。

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午後は、人身売買の撲滅やネパールの女性を保護する活動を行うNPO、Maiti Nepalを訪問しました。私は「人身売買」のキーワード聞いた時、初めは貧しさから脱却の方法の一つとして、親が子どもを売るとしか考えていませんでした。しかし、NPOのスタッフから説明を受けているうちに、人身売買は世界では普通に起こっている出来事であり、何かしらのアクションを起こさなければ、状況は変わらないと気づきました。そして、ネパールが南アジアのトランジットハブになりつつある現状は、ネパールの社会問題の一つになっていることも痛感しました。ネパールに人身売買が存在していたことは、もしこのNPOを訪問しなかったら、深刻な現状を知らずに終わっていたと思います。今回の訪問は、私たちのような第三者の立場にいる人間が、ネパールで普通に生活しているだけでは感じることができない貴重な話を聞け、途上国の貧しさの実態に目を向ける機会となりました。

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